フィルムカメラ修理・販売のオンラインショップ 

2017/02/05 11:54

ペンタックスSPを修理しました。カメラの整備を始めてから一番多く触っているのがこのカメラです。1964年に発売されてから10年に渡って生産された大衆向け一眼レフの代表的な存在です。(参考:日本カメラ 中古カメラチャートでサーチ 第6回「アサヒペンタックスSP」https://www.nippon-camera.com/chart.php?p=6 中村文夫氏著) 大量に生産されたため手に入りやすく、比較的修理しやすいのでカメラ修理の登竜門的なカメラ(個人的見解)です。露出計を省いたSL、開放測光に対応したSPFなどの派生機、後継機も含め、これらの機種は自信を持って整備できます。


よくある不具合としてはシャッターを切った時にミラーが上がりっぱなしになってしまう現象です。これはセルフタイマーなどの潤滑油が劣化し、ミラーの機構にまとわりつくのが原因なので、洗浄するとよくなります。これと同じくらい多いのがプリズムの腐食(ファインダー内に黒い影のようなものが見える状態)です。この場合は綺麗なものと交換しています。同じペンタックスのSVや、ペトリFT系の機種から移植することもあります。電池の液漏れが原因で電池ブタが開かなくなっていることもよくあります。力づくではどうしようもない場合が多い(中の人が非力なので)ですが、あれこれ小技を駆使してこじ開けています。本当にどうしようもない場合は底蓋ごと取り替えます。


シャッター幕や露出計の可変抵抗の調整も必要に応じてやっています。巻き上げや裏蓋の開け閉め、露出計のスイッチの上下など、細かい部分の動作もなるべくスムーズになるよう整備しています。ここまで整備した上で、ファインダーや外装をしっかり掃除してモルトも交換すると、見た目においても、操作感においても使い心地のよいカメラに仕上がります。SPに関しては外装パーツのストックも比較的豊富なので、傷の多いものは綺麗なものと交換することもできます。


交換レンズが豊富なM42マウントということもあって人気なSPですが、定期的にメンテナンスを行えば何十年でも使える完成度の高さ、また長く使っても飽きない洗練されたデザインこそが本当の魅力だと思っています。画像のSPは近日中に販売予定です。


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Pentax SP、SL、SPⅡ、SPF等の修理、メンテナンスを引き受けています。状態によりますがボディだけのオーバーホール(パーツ交換なし)なら6000~8000円です。詳しくはお問い合わせフォーム(Contact)またはメール( takumi@yoakemae-camera.net )からご相談ください。

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2018/05/24追記

「PENTAX SP 修理」などのワードで検索するとこのページがかなり上位に表示されているようです。このブログはこちらに移転しています。

また、SPの修理について新たな記事を書いていますのでよろしければご覧ください。

Pentax SPを修理してばかりの1年を終えて

修理事例紹介①~Pentax SP編~


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